1 :力士 ◆RiKiCQzWKY @力士庶Oφ ★:2008/04/09(水) 04:21:01 ID:???
【産経抄】4月9日
なぜか気象庁は警報を出さなかったが、台風並みの春の嵐が東京を襲い、何度も傘を飛ばされそうになりながら駅にたどりついた。ふと見ると前夜まで踏ん張っていた公園の桜花がすべて消えていた。春の夢はいつも儚(はかな)い。
▼北京五輪の聖火にロンドン、パリで抗議の嵐が吹き荒れ、9日に聖火リレーが行われるサンフランシスコでは既に逮捕者も出た。インドネシアではルートを直前まで秘密にするそうで、まさに風前の灯火(ともしび)だ。
▼前にも書いたが、オリンピックと政治とは分かちがたく結びついている。日本人が高度成長と国際社会への復帰を実感したのが東京五輪であり、米ソ冷戦の頂点が西側諸国によるモスクワ五輪ボイコットだった。中国も五輪をきっかけに民主化が進むと予測したお気楽な人もいた。
▼残念ながら中国が五輪を機に人権を尊重し、開かれた社会に生まれ変わる可能性はゼロだ。チベットとの「交渉」に応じれば、新疆ウイグル自治区や内モンゴル自治区などで民族運動の火に油を注ぎかねないと中国共産党は恐れている。
▼だからといって隣国の日本が何もしなくていいはずはない。高村正彦外相は「リレーを暴力で頓挫させようとするのは賛同しがたい」とごもっともなコメントをしているが、チベット騒乱以降、中国の外相に電話一つしていない。
外相は評論家では務まらないのに。
▼ 小欄は福田康夫首相に、胡錦濤主席ら中国首脳に友人として助言すべきだと勧めてきた。イヤな相手から「中国は世界から嫌われてますよ」と言われても耳を貸さぬだろうが、親中派の首相なら心を開くかもしれない、と。
それも春の夢でしかないが、このままでは26日の長野が心配だ。気象庁に代わって聖火警報を出しておきたい。
(MSN産経 2008.4.9 03:45)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080409/chn0804090347000-n1.htm