ピアノの生演奏を聴きながら献血をする協力者=名古屋市西区のウェスティンナゴヤキャッスルで
輸血用血液が不足する年末に、ホテルで優雅に献血を受けてもらおうというイベントが29日、名古屋市西区のウェスティンナゴヤキャッスルであった。
年末で宴会場が空く同ホテルが、県赤十字センターと協力して開催。
事前に呼び掛けた地元住民ら約160人が献血に参加した。
同様のイベントは県内では初めて。
名古屋城が見える広い宴会場に生演奏のピアノやハープの美しい音色が流れる中、訪れた人はゆったりと献血に参加。
献血後はリラックスした様子で、ホテル提供の特製デザートに舌鼓を打っていた。
県赤十字血液センターの大田貴広さん(43)は、「安定的な血液供給のためには、一日約750-800人の献血が必要だが、年末年始は協力者が少なくなる。まずは一歩踏み出して」と献血を呼び掛けた。
同市名東区の脇田由香さん(20)は初めて献血したといい、「街頭での献血は時間がないとできないが、今日はこのためにと時間を決めて来た。
こんな場所で献血できてうれしい」と笑顔を見せた。
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