ウジ虫が健康食品に!? 24日付の広西チワン族自治区の地元紙・南国早報は、養殖場にハエ300万匹を飼い、ウジ虫の粉を使った健康食品を販売している男性2人の話題を報じた。
ハエの養殖を行っているのは桂林市西部の臨桂県に住む陳勝徳さんと梁小毛さん。このビジネスを始めたきっかけは、陳さんが05年に新聞で目にした、大量のハエを飼いウジ虫を食べて糖尿病を治したという夫婦の話だった。陳さんは6000元あまりを出して中国科学院動物研究所からハエの卵2キロを購入。今では30張の蚊帳を張った養殖場に300万匹のハエを飼うまでになった。2人は「衛生第一」だというこの蚊帳の中からウジ虫を取り出し、乾燥させて粉末にしたものを、糖尿病、高血圧などに効果のある健康食品として販売。07年1-6月には1缶300グラム入り200元(約3000円)の商品を2000缶出荷したという。
陳さんらのビジネスについて広西大学農学院のある昆虫研究者は、「中国国内では主にウジ虫を魚やニワトリにエサとして使うためにハエを養殖している。ウジ虫の粉を人間が摂取した場合の効用については研究段階で、議論があるところだ」とコメントした。(編集担当:恩田有紀)
中国情報局
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=1024&f=national_1024_006.shtml